Dance to Death:死に舞 on the Line

Music and Game AND FUCKIN' ARRRRRRRRT 今井晋 aka. 死に舞(@shinimai)のはてなブログ。

ゲームと戦争に関するくだらない考えの類

たまたまSNSとかで回ってきたWIREDのこの記事を読んでみたが……

wired.jp

正直、内容なさすぎて馬鹿なんじゃないかと思った。だって別にこれまでのリンク以外で具体的にゲームと戦争がどう関わるか何にも言ってないのだし。

まあこの記事のクズっぷりは置いといて、巷にあるゲームと戦争ネタについてちょっとコメントしておく。正直なところゲーマーとしてはこのような話題を聞き飽きたし、実際にゲームが軍事教育を含む様々なところで利用されていることは知っている。だけどそれは端的にテコの原理が様々なところで利用されているのを知っているのと大差はない。

問題はゲームというテクノロジーが人間の普遍的な技術であるにもかかわらず、ことさら戦争に関わることを強調するイデオロギーだ。確かにビデオゲームは軍事技術と関連が深いコンピュータによって生まれた。確かにアメリカ陸軍はリクルーティングのためにFPSを作った。でもゲームはインターネットや3Dといったその他のいろいろな技術とも関連するし、様々な教育のためにも利用される。でもそういったことではなく、なぜこのゲームと戦争ネタについてWIREDのようなメディアは特に意味ない記事を更新するのか。

このイデオロギーはせいぜいゲーマーじゃない人が意味深なため息をするために作られているだけであろうし、おそらくある種のテクノフォビアだろう。というかゲームフォビアか。おそらく文化や経済の中で大きくなりつつあるビデオゲームに対するある種の不安感から来ている(もちろん戦争がテクノロジー化していることもあるだろうし、そちらの議論については別に異論はない)。ゲームをあまりやらない人はなんだかわからないものが襲ってきている気分になるんだろう。だからこうでもしてゲームの悪徳を指摘せずはいられないんだろう。

まあ若干被害妄想的な話になるんだけど、WIREDは本家にもっとまともなゲームの記事あるんだから、こんなクソみたいな記事翻訳するんじゃねー馬鹿野郎。だからいつまでたっても日本のWIREDはゲーム音痴なんだ。

 

追記…

書いてて思ったけど、この手の記事はビデオゲームとその他のゲームを明確に区別せずに、なおかつビデオゲームが戦争を変えるとか言ってることが多い。そもそもビデオゲームは様々なテクノロジーの集積物であって、なんか一個の実体ではない。そして人間のモチベーションをハックしてやる気を与えるという意味でのゲームの技術は何もビデオゲーム固有のものではなく、それ以前のゲーム、ゲームじゃないものにある。ゲーミフィケーションとか呼ばれるとはいえ。