Dance to Death:死に舞 on the Line

Music and Game AND FUCKIN' ARRRRRRRRT 今井晋 aka. 死に舞(@shinimai)のはてなブログ。

最近インターネット経由で聴いたもの

それほど音楽は聞けてない気がするけど、相変わらずBandcampで音源聴いて、気に入ったものは買うようにしています。まあといっても月イチくらいなのかもしれない。無料で聞けるものは無料で聞かせてもらっている。

それよりこれだけど……

www.fuze.dj

なんかいろんなふうに話題になったっぽいけど、私は基本的にタナソーの言っていることは賛成っていうか、未だにCDにこだわったりそういう音楽が本物でネットで垂れ流されている音楽は偽物みたいな人がいるのには驚く。というか、私なんぞはCDでは絶対聞けないような素晴らしい音源をネットでいろいろ知っているわけで。まあネットというシーンの音楽はそういうシーンであってなんでも良いものがあるわけじゃないし、Vaporwaveとか良いのかゴミなのかわからんものもある。でもやっぱそれはそれでシーンがあるわけだし、良いもん出てくるでしょうって。

ま、そんな話は置いといて

 まずはこれミカヅキBIGWAVEちゃん。あんまり知らないけど日本のアーティストみたくて、アニメっぽい音でフレンチハウスみたいなやつやってて、こういうジャンルはフューチャーファンクっていうらしい。個人的にはかのDJ Newtownことトーフビーツくんの再来ではないのかって思うほど、カット&ミックスの嵐が気持ちいい。ネタとなっているのはアニメだったり、シティ・ポップだったりしてその辺はVaporwaveとの関連もある。変なタイトルとか。あとはTwitterではこれは架空のアニメ美少女をフロントにすえた乙女ハウスではないかというなかなか示唆に富む指摘があって面白かった。乙女ハウスってのはこういうのを指すらしい

ともあれ、本当にこのアルバムは高品質なポップかつダンス音楽で、その元ネタは我々が生きてきた文化を反映していて、さらにインターネットにしか形成されないシーンから生まれたように感じる。あまり調べてないけど、ポストMaltineみたいなところに存在するのかなーとか思う。しかし、キックの強さが甘ったるいだけでなくていいね。これは本当にクラブミュージックだよって思う。

 中国のアメフトことChinese Footballってまんまやねん。実際にあの伝説的なエモバンドのAmerican Footballの影響が色濃い中国産エモバンドなのだ。フレージングは流石にアメフトばりとはいかないが、イカした爽やかなリフで爽やかな歌を謳う。ベースラインも良い感じで日本人好みするバンドサウンドな気がする。ついでに最初の「电动少女」はチップチューン版も作っていて、どことないナード感が本物のナードであったことをわからせてくれるのだ。ジャケのイラストもいいよね。こんなバンドが中国から出てくるなんて、ネットで音源漁ってないと気がつかないわ。

最近っていうか昨日とか見つけたやつだが、海外(ローマ)の人プロデュースの初音ミクコンピレーション。半分くらいはCHOPTOPCUBEっていう日本の方がソングライティングしているみたいけど、本当に素晴らしい。かなり現代風のEDMなんだけど、そのアッパーかつポジティブな感じがミクのボーカル、それもかなり機械っぽいボーカルにピッタリなんだよ。EDMとかたいていチャラい音楽で聞く気になれないんだけど、これはなんかもう圧倒される前向きなエネルギーに満ちている。

プロデューサーのロボっていう人はよくわかんないけど、イラスト(NSFWまでいかないけどアレなやつもあるので注意)も書いているようでジャケも彼の作品っぽい。絵も半端なくうまい。ローマで何やってんだよって思う気がするが、まさにインターネットだねっ。

ってことでネットで出会った音楽でした。