LE SSERAFIMの新曲MVで大々的にゲームグラフィックスを使っているものがあるのを知った。
ドット絵のMVは珍しくなくなったけど、これはPS世代の3Dグラフィックスを彷彿とさせるデザインも使われており、なかなか野心的だ。(MVの中にはゲームボーイやPC98のようなデザインも節操なくつまっている。ある意味でインディーゲーム的だと言えなくもない)。
この3Dワークを担当したのは韓国のmiraimonoというアーティストのようだ。この人はBjörk、Rosalía、Aphex Twin、Charli XCXなどの楽曲やアーティストをモチーフとし、PS1風のレトロ3Dグラフィックでトレーラー映像を制作している。
90年代のプレイステーションタイトルを思わせる、ポリゴンの荒さ・テクスチャの粗さ・独特のカラーリングを意図的に再現し、懐かしさと異世界感を融合させた作風が特徴で、音楽と共にゲームのオマージュを行っている。Rosalíaの曲を背景にした“ドゥーム風”スラッシャー演出、Bjorkがカタナを振るうアクションなど、現代の音楽×レトロゲームのクロスオーバー感が強い。どれも出来がいいのでいくつか貼っておこう。
これはAphex TwinのWindowlickerのMVをもととして、DOAのビーチバレーをやらせてみたという見事な発想。
こちらはビョークのHomogenicを使いつつ、キル・ビルみたいな剣戟+銃撃アクションのゲームにしたてた作品。
Charli XCXはGTA風になっている。
他にも面白い作品がおおいので、インスタグラムをチェックすると良い。