Dance to Death:死に舞 on the Line

Music and Game AND FUCKIN' ARRRRRRRRT 今井晋 aka. 死に舞(@shinimai)のはてなブログ。

2017 Music Round Up:Bandcamp沼にハマっている人による今年聞いているもの

音楽は基本的に全部Bandcampで聞いているわけですが……あえてわざとらしいタイトルを付けてみた。まあそれくらいBandcampはオススメなんですよ。ところでSpotifyが今年は日本で本格的に入ってきたんですが、どうなんでしょうかね?俺は最初に遊びで使ってみてニール・ヤングを検索したら『Trans』がオススメされて、これはねーなって思いました。もちろん、過去の洋楽はなんでもある感じで便利は便利だけど、新しい出会いはほぼない。なのでまだ一回も金出してないです。

で、Bandcampなんですが、相変わらず個人的には最強のプラットフォームとしかいいようないです。いろいろアップデートはあったけど、日本語対応が大きかった。結果として日本のアーティストは本当に増えた。トレンドとしては日本勢、ネット勢によるVaporwaveやFuture Funkが本当に人気。Vaporwaveに関しては退屈なものも多いんだけど、最近は結構多様性が見え始めてます。嘘から出た真というかネタから出た真面目ジャンルになりつつある。本当は『ブレードランナー2049』とかの映画に使われればいいんですけど、まだまだネット上のジャンルでしかないような感じですね。

Bandcamp運営側のキュレーションも素敵でした。海外ドリーム・ポップから韓国のインディーシーンとか、オーストラリアのR&Bシーンとか。トップ100も公開されるからチェックしてみてね。

以下では今年気になった音源を紹介。別に今年出てるとかじゃなくて、気になったやつにする。

 まずはサンダーキャットのお兄ちゃん、ロナルド・ブルーナー Jr. やたらめったパワフルなドラムを叩く人だけど、曲はめっちゃソウルフル。っていうか自分はこっからサンダーキャットにハマっていた。

 ウータン・クランのカバーバンドのやつの新作。もうジャケから想像する感じの超ディープなB級アクションソウルファンク。もうかっこよすぎですね。この世界感でのゲームやりたいなー。

 なんかそれほど有名じゃない人なんだけど、超メロウで良い感じのローファイなドリーム・ポップ。ドリーム・ポップやローファイあたりはまだまだ掘ればなんでも出てくる感じのBandcampですが、まじで沼って感じです。

 ドリーム・ポップついでちょっと明るめなやつ。Fazerdazeはポップだしカワイイし日本のファンもいるみたい。なんといってもLucky Girlは90年代のネオアコおじさんをクリティカルで殺せる感じのトラック。ビデオも最高にイケてる。

 中国から登場したアメフトならぬチャイフトことチャイニーズ・フットボール。アメフトらしい清涼としたエモを貴重としながらも、よりポップで日本でウケそうな感じ。さらに違うアルバムではチップチューンやっているナード感も好感だ。

 完全にジャケから入ったヤツ。つまりWoofさんは最高の絵師ってことなんですが、これまた超イケてるVaporwaveからFuture Funkあたりのshit!全然知らないアーティストですが、これがデビュー作でボルチモアの人らしいです。内容はアーリー90年代的なレトロ感を匂わせるハウスなんですが、Vaporwaveの中ではわりかしR&B色が強いのが特徴です。

 男女のデュオのエモ/マスロック。すげーなおいっていう演奏だけど、似た編成のホワイト・ストライプスとかに比べるとかなり爽やかでロックンロールよりもオルタナより。特にギターフレーズはアメフトっぽい爽やかな感じもある。

 エモつながりではこちら。こちらは大所帯バンドのようで、女性が入っているのが特徴。ボーカルもうまい感じで女声、男声混声で爽やかかつプログレッシブ。コーラスといっていいのかわからないコーラスありw バンド名がバンド名のため情報を探すのが困難であるが、どうもボストンのバンドみたい。

チップチューンFM音源カバーで有名な+tekからの新作。お題は『まもるクンは呪われてしまった!』ってことで安井洋介サウンドがお化粧直しして出来てます。原曲の良さがやはり際立ちますね。

 やっぱり今年も素晴らしかったJordan Rakei。どちらかと言えば、ロックっぽい方向に進化して、ものによってはジェフ・バックリィっぽさすらある。しかし、このジャケとこの音楽、シネマティックな感じが素晴らしい。

 ネタ枠。ジャケからも分かる通り、適当に作ったサウスっぽいトラックにボカロでふざけたリリックを載っける極めて下品でナードなやつ。このあたりのスカムっぽいヒップホップを探すことは今後の課題である。

 こちらBandcamp公式ナンバーワンのモーゼス・サムニーの新作。なんといってもLonely Worldがかっこよすぎ。ZUNTATAかと思ったよ。っていうかダライアス好きは聞くべき。まあ全体で通して聞くと多少暑苦しくて胸焼けするアルバムだけど、サムニーのボーカルはなんかもう人間のものじゃないくらいすごい。

日本の至宝、ujicoのSnail's House名義の方。サイコーにキュートでカワイイ未来のサウンド。Snail's House名義の方はクラブ系なんで、そっちが好きな人はそっちでロックよりの人はujicoの『[FLOWERS]』を聞こう。っていうかこの二枚のアルバムを同じ月に出すってどうよ。変態かよ。天才だ。

 これまた日本の至宝、Yuc'eと韓国出身で日本在住のトラックメイカー/プロデューサーのNorによるbeignet。今年、本作を含めて2枚だしているが、素晴らしいKawaii Future Bassである。Yuc'eのハードコア感と歌謡曲感が減ってよりグローバルなポップになっていて、さわやかに聞ける。ジャケットも含めて素晴らしい出来だ。

 たぶん一番聞いたかもしれないミカヅキ=チャンのEP。かなり多くの楽曲を出しているけど、やっぱこれがいちばん素敵。フォロワーの反応も一番良かった気がする。まあ詳しいこと知らなくてもポップソングとして聞けるのが多い。

 たしかイタリア在住のプロデューサーのロボによる日本のトラックメーカーのボカロアルバム。ボカロを使いながら強烈なEDM、だがやはりボカロらしい歌ものといういい塩梅に仕上がっている。

 

なんかまあいっぱい聞いているよなーっていう印象だけど、まじでBandcampはまだまだ面白い音源あるよ。