Sianvar EP / Sianvar
なんとか復帰ぎみでようやく音楽が楽しめている。
ふと久しぶりにBandcampのトップセールスから聞いたものでハマっているやつ。最初はとんでもない新人が現れたなって思ったけど、これ新人ちゃうやん。Hail The Sun のボーカル、Donovan MeleroとDance Gavin Danceのギタリスト、Will Swanが中心となって結成。他にはStolasからギター、A Lot Like Birdからベースとドラムが参加しているといういわばポストハードコア、マスロック系のドリームチームみたいなバンド(この辺の記事参照)。
で、このバンドの名前は「シーア(エ?)ンバー」って発音するみたい。BandcampでのタグがRockだけという潔さからも伺えるとおり、音は極めてコンテンポラリーなロックそのもというか、超絶テクと圧倒的歌唱能力によるポストハードコアというかエモというか。要するに末期のAt The Drive-Inというか初期のMars Voltaっていうか。
技術的にきわめてプログレッシブといえど、あまり4拍子系から外れないのも特徴。その辺、マスロックやなんかわけのわからん民族音楽になったMars Voltaとは異なる感じである。アルペジオでしっとり聞かせる場面もあるあたり、エモやグランジっぽさもあるが、とにかく演奏も録音も圧倒的。特にシンプルなセットながら、超速でタイトなドラムを叩くのは本当に今のロックという感じがする。激しさとともに叙情性にあふれるあたりは、意外とオルタナ最盛期の名盤ジェフ・バックリーの『Grace』あたりを感じさせるのも面白い。
いろいろと本当に落ち込んでいたので、いろんな人に不義理をしているように思える。申し訳ない。なんとかがんばっていきたい。