Dance to Death:死に舞 on the Line

Music and Game AND FUCKIN' ARRRRRRRRT 今井晋 aka. 死に舞(@shinimai)のはてなブログ。

明治大学講義第1回目の感想など

今年から明治大学の情報コミュニケーション学部にて「音楽論」(月曜3限)という講義をやっております。本当はコーチェラ・フェスティバルの三日目について書きたかったけど、日本では月曜日であったため、この授業とかぶって見れなかった。。

でも講義は大盛況。学生の方もすごく音楽に興味を持っていたのでうれしかったです。第1回目の講義ではイントロダクションとして、私たちと音楽の関わり方を考えてもらうため「音楽の5W1H」というアンケートをとりました。要するに、最近聞いた音楽について5W1H形式でコメントするというものです。

熱心な学生さんはルーズリーフの両面を好きな音楽の話で埋め尽くしてくれました。もちろん、一言だけのコメントもありましたが。

最近の若い人たちがどんな音楽を、どのように、どんなときに、誰と、どこで聞いているのか素朴に興味があったので、アンケートを読むのは非常に面白かったです。もちろん200人を超す学生が集まってしまったので、目を通すだけで大変だったです。でもこの紙は大事に保管しておきます。

さて最近の大学生がどんな音楽を聞いているのか?もちろん、邦楽洋楽、同人音楽、ボカロ、ゲーム音楽など様々あったのですが、中でもこの二つのグループの人気には驚きました。


ONE OK ROCK 「完全感覚Dreamer」 - YouTube

いやー今っぽい日本のロックですね!名前は知ってましたけど、ちゃんと聞くのはほぼ初めてです。オクターブのコードワークを基本としながら、シューゲイザーっぽい音響のイントロ、エモ/スクリーモがブレンドされつつ日本人的な好みの甘い声、さらにコーラスとキャッチャーなサビ。かなり洗練された日本のロックを感じますね。

個人的にはプロダクションが豪華すぎなのが耳には合わないですが、日本のラジオとかで流すにはこれくらいまとめないと難しいですね。それでもブレイクっぽく入るスクリームとかは、まあやっぱ新しい。90年代にはなかった感じ。

あとドラムのフィルやギターリフは本当に凝ってます。ちょっと盛りすぎ感はありますが、日本ではこれくらい変化に富む方が好まれるんですよね。

この辺のバンドが好きな人にはぜひともエモの源流の80年代USハードコアやインディーロックを聞いてほしいですね。ただ録音の仕方がかなりことなるので何を進めたらいいのか。わりかし録音が綺麗な頃のAt the Drive Inとかかな。


Arcarsenal by At the Drive-In - YouTube

 

それか王道でいったらGet up Kidsか?

The Get Up Kids - Holiday - YouTube

 

もう一つ人気が高かったアーティストはイギリス及びアイルランドのOne Direction。ずっとロックバンドの名前かと思ってたんだけど、どちらかと言えばアイドル・グループですね。米英の音楽産業はバックストリート・ボーイズとかベイ・シティ・ローラーズ(古いか)とか定期的に男性アイドル・グループを輩出しますよね。日本はジャニーズが強すぎて参入が厳しいですが、当たり前ですが男性アイドル・グループは常にマーケットがあります。


One Direction - One Way Or Another (Teenage ...

こちら最新シングルでUSチャートでもナンバーワンになったもののPV。曲としたらちょっと懐かしい感じのビッグビートにサビでは最近のEDMを入れてきてますね。というかやっぱPVですね(笑)。メンバーの(フェイクな)プライベートっぽい映像を入れ込むあたりアイドルらしいです。

このあたりの音楽を聞いている人には何を進めるかってのはまあちょっとむずかしい。アイドルだけに音楽以上にキャラや顔が好きな人がおおいですからね。あくまでも音楽の関連性から行くと古いものではこのあたり。
Rockafeller Skank by Fatboy Slim (High res ...

あとは最近ではやっぱEDMで女の子にもウケそうな(ホントか)このへん?


LMFAO - Party Rock Anthem ft. Lauren Bennett ...

まあ難しいすね。アイドルはアイドルだけに音楽性が多様だから。まあPSYとかでもいいのかもしれないですが。

 

今、次の授業の用意をしています。今後も熱心な学生に恵まれたいです。